武蔵野日記

しがない学生の日記です

死にたいはずだった夜

今週のお題「2019年の抱負」

 

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人間関係の事情や仕事の多忙により、この冬は今までに無いほどの精神的ダメージを抱えて生きてきた。

大切なものが抜け落ちた跡を埋めるようにやるべきことを増やして、その最中は楽しいのだけど、気を抜くとただ落ち込んで、そんなサイクルが出来上がってしまった。こうして自覚できているだけマシになったと信じたいが、今でも一度思いつめてしまうと、(必要に迫られて)気持ちを元の水平線に戻すのが苦痛だ。

 

そんな夜だった。仕事を一段落させ、借りたDVDを返しにTSUTAYAのある地元のショッピングモールへ出かけた。時刻は22時ごろ。TSUTAYA以外の店舗はもう閉店していて、敷地内は閑散としていた。

光り輝くクリスマス用のイルミネーション。子ども向けの自動販売機から鳴るアンパンマンの元気な声。店の入口前を堂々と渡り歩く猫。誰も居ない空間なのにそうした眩しさが僕を取り囲んだ。

突き刺すような寒空の下、涙が滲んで、あわててTSUTAYAへ逃げ込んだ。めったにない、心の底から「死にたい」と思った瞬間だった。

今の自分を見るような、からっぽの悲しい明るさ。勝手に感情を増幅させただけかもしれないが、その時の僕には辛すぎた。

 

あと少しの勇気と環境があればきっと危なかったけど、そこはたまたまTSUTAYAだった。人生の楽しいも悲しいも全て飲み込んでくれるような、何十年にも渡る映画と音楽の山がある場所だった。

結局僕に降った恐ろしい願望は、比べ物にならない量の希望に打ち消された。ディズニー映画を1本借りた。

ノートルダムの鐘 [DVD]

ノートルダムの鐘 [DVD]

 

 

「2019年、あなたの抱負は?」――

結局、数分間の自分の心でさえどう転がるか分からないと思い知りました。辛くたって長い目で待ってみよう、と思います。

 

来年もぽつぽつ書くかもしれません。皆様も良いお年を。