役には立たない
起こった当時はそうでもなかったけど、今考えると妙に悲しい。そんな思い出がある。
小5の頃だったか、学校で屋上プールの掃除か何かがあって、同学年のみんなで作業していた。その時僕は多分言われたとおりに物を運べなかったか、落としてしまったかした。
クラスメートの女の子に「役立たず」と怒られてしまった。
いや、自分がてんで不器用なのが100%悪いのだけれど、大人になってから仕事のミスで責められるといったシチュエーションならまだ分かる。でも僕は、小学生にして、しかも可愛い女子から「役立たず」と真面目に叱られたのである。
もう少し「バカ」とか「アホ」とかなら良かったのだけど、11歳にして社会的に「役に立たない」ことを自覚させられてしまったと思うと、なんだか残念な子どもだった気がする。
ただそこで、自分は大して役に立てない人間だと気づけて良かった。
無理に役立とうと頑張らなくても、その時だってそれからだって案外生きていけた。関係なしに人生の周りには楽しいことが転がっていたりした(辛いこともあるけど)。
ということでこの日記には、決して役には立たないけど素敵だ、と思ったことを書いていきたいです。Twitterとかでやれば良い話ですが、長めにジャンル問わずつらつらと書きたいこともあるので。
申し遅れましたが有馬 武蔵(ありま むさし)と申します。ふだんは文学部の学生で、本読んだり映像作ったりして過ごしています。
よろしくお願いします。